歴代天皇一覧を眺めるとき、名前をただ順番に覚えようとすると、すぐに長い表の中で迷ってしまいます。
けれども、初代神武天皇から第126代の現在の天皇陛下までの流れは、日本の神話、古代国家、律令、宮廷文化、中世の動乱、近世の朝廷、近代の制度、戦後の象徴という大きな節目をたどる道でもあります。
この記事では、宮内庁が公表する現在の代数、歴代天皇陵の案内、宮内庁書陵部の史料目録、e-Gov法令検索の皇室典範など、確認できる資料を手がかりにして、歴代天皇の順番を落ち着いて整理します。
神社の参道で系図の前に立つように、まず全体の見取り図を持ち、次に時代ごとの変化を見ていくと、長い一覧が単なる暗記ではなく、受け継がれてきた皇統の歩みに見えてきます。
この記事は政治的な評価や制度改正の主張ではなく、事実、伝承、制度、歴史理解を分けながら、現代の読者が丁寧に確かめるための入口としてまとめます。歴史の知識に自信がない方でも、参道を歩く前に足元を整えるように、一つずつ順番を確かめれば大丈夫です。
資料名と時代の位置をそろえて読むことで、一覧の中に静けさと手触りのある記憶が残ります。同じ神社でも、初詣や祭礼日、平日などで受付場所が変わることがあります。
第1章 歴代天皇一覧を読む前に押さえる基礎

現在は第126代として数えられる
宮内庁のよくある質問では、現在の天皇陛下は126代目の天皇と説明されています。この一点を押さえると、歴代天皇一覧の終点がどこにあるのかがはっきりします。第1代は神武天皇、第126代は現在の天皇陛下です。
途中には、同じ御方が一度譲位した後に再び即位する重祚、南北朝期の複雑な皇統、近代以降の制度変更などがあり、単純な年表だけでは読み取りにくい箇所があります。
境内の掲示を読むときのように、まず一呼吸置いて代数と時代を分けると、長い一覧にも静けさが戻ります。
歴代天皇一覧を読むときは、まず代数、追号や諡号、在位時期、時代背景を分けることが大切です。たとえば古代初期の天皇は、記紀に伝えられる系譜と後世の歴史研究で扱う実証の濃淡を分けて考える必要があります。
一方、奈良時代以降は律令国家や国史編纂、平安時代以降は宮廷政治や摂関政治、中世は院政や武家政権との関係、近世は幕府下の朝廷、近代以降は憲法と皇室典範の枠組みが重要になります。
また、現在の皇室の制度を説明する場合は、日本国憲法や皇室典範の条文を確認することが欠かせません。e-Gov法令検索で確認できる皇室典範は、皇位継承や皇族、摂政、皇室会議などを定める法律です。
歴代天皇の一覧は過去の順番を知る資料ですが、現代の皇位継承や皇室の制度を語るときは、史料上の説明と現行法の説明を混同しない姿勢が必要です。
検索で歴代天皇一覧を調べる読者は、しばしば全員の名前、読み方、在位順、系図、現在の代数を同時に探しています。けれども、最初の一歩ではすべてを同じ細かさで覚えようとしなくてかまいません。
まず、初代神武天皇から現在の天皇陛下までが第126代として続くこと、奈良時代までに律令国家の骨格が整うこと、平安時代に宮廷文化と院政が展開すること、中世に武家政権との関係が深まること、近世に儀礼と学問が守られること、近代以降に法制度が大きく変わることを順番に押さえます。
この大きな棚を先に作ると、個々の御名を後から置いていく作業が落ち着きます。
もう一つ大切なのは、一覧の用途を自分で決めることです。
受験や一般教養なら節目の天皇を先に覚える、神社や陵墓を訪れる予定があるなら地域ごとに見る、皇室の制度を知りたいなら現行法と公式説明を確認する、古典に関心があるなら六国史や物語文学の時代と重ねる、というように目的で入口が変わります。
目的が決まると、長い一覧は圧迫感のある名前の列ではなく、必要な場所へ向かう索引になります。
一覧は暗記ではなく時代の地図として読む
歴代天皇の御名をすべて一度に覚える必要はありません。はじめは、古代、奈良、平安、鎌倉、南北朝、室町、戦国、江戸、近代、戦後という時代のまとまりで見ていくと理解しやすくなります。
第1代から第9代までは伝承性の強い古代初期、第10代崇神天皇以降は古代王権の輪郭を考える入口、第33代推古天皇以降は仏教受容や律令国家の形成と重ねて見ることができます。
宮内庁の歴代天皇陵の案内は、陵墓の所在地や陵名を通じて、一覧を地理と結び付けて読む助けになります。奈良県、大阪府、京都府、東京都などに分布する陵墓をたどると、都や政治の中心が時代によって移っていったことも見えてきます。
名前だけの表に見えるものを、場所、時代、制度、文化の四つの視点に分けると、長い一覧がぐっと読みやすくなります。
この記事では、全126代を細かな事績で網羅するのではなく、まず順番を確認し、次に時代ごとの読み方を整理します。全員を同じ厚みで解説すると、かえって大切な流れが見えにくくなるためです。
神社や陵墓に参拝するときも、すべてを一度に理解しようとせず、今日はこの時代を確かめるという小さな目的を持つと、由緒や案内板の言葉が受け取りやすくなります。
一覧確認の最初の目的は、正しい順番を知ることだけではありません。どの時代にどのような資料が残り、どの言葉を慎重に扱うべきかを見分けることも同じくらい大切です。古代初期は伝承として尊重し、奈良時代以降は国史や制度の整備と重ね、近現代は憲法や皇室典範の枠組みで確認します。
この区別があると、短い解説記事や一覧表を見たときにも、どこまでが資料に基づく説明で、どこからが編集上の整理なのかを落ち着いて判断できます。
代数の確認は、敬称の確認ともつながります。歴代の天皇を一般名詞として説明する箇所では、時代ごとの追号や諡号を用い、現在の皇室の方々を指す箇所では宮内庁の公式表記に沿います。この使い分けを意識するだけで、一覧記事の文章は落ち着きます。
まず全体の見取り図を持ち、次に時代ごとの変化を見ていくと、長い一覧が単なる暗記ではなく、受け継がれてきた皇統の歩みに見えてきます。
第2章 初代から奈良時代までの流れ

神話と古代国家の入口
歴代天皇一覧の始まりは、第1代神武天皇です。宮内庁の歴代天皇陵案内でも、第1代神武天皇の陵として畝傍山東北陵が紹介されています。ここから第9代開化天皇までの古代初期は、神話や伝承の世界と深く結び付いています。
名前と系譜は伝えられていますが、現代の歴史学では、事績や年代をそのまま実証できる時代とは分けて読むのが一般的です。
神社参拝の基本作法を先に確認したい方は、梅雨の神社参拝はしてもよい?雨の日の作法と心を整える考え方もあわせて読むと、この記事で紹介した本の内容を実際の参拝に結びつけやすくなります。
古代の御名を読む時間にも、社殿へ向かう参道で足元を確かめるような気づきがあります。
第10代崇神天皇、第11代垂仁天皇、第12代景行天皇、第13代成務天皇、第14代仲哀天皇と進むと、古代王権の伝承がより具体的な広がりを持って語られます。
第15代応神天皇、第16代仁徳天皇の時代は、大王陵とされる巨大古墳の存在とも重なり、古墳時代の政治的まとまりを考える入口になります。ただし、陵墓や伝承を扱うときは、宮内庁の管理情報、考古学上の見解、古典本文の記述を同じものとして扱わない配慮が必要です。
第17代履中天皇から第25代武烈天皇までは、古代王権の継承と氏族社会の動きを考える時代です。第26代継体天皇は、継承のあり方をめぐって古代史で大きく扱われる御方です。
第27代安閑天皇、第28代宣化天皇、第29代欽明天皇へと続き、仏教伝来や大陸文化との関係が日本の政治と文化に影響を及ぼしていきます。ここでは、一覧の数字だけではなく、外来文化、祭祀、氏族、都の形成という背景を添えて読むと理解が進みます。
古代の御名には、後世に整えられた追号や諡号として伝わる呼び方が含まれます。そのため、現代の人名録のように一人ずつ生前の名だけを並べる読み方とは異なります。宮内庁の陵墓案内で示される陵名、古典に見える系譜、歴史研究で論じられる年代は、それぞれ役割が違います。
第1代から第16代あたりまでを読むときは、皇統の始まりとして尊重されてきた伝承の重みと、考古学や文献史学で確認できる範囲を分けると、敬意を保ちながら理解を深められます。
また、古代の一覧は神社文化とも切り離せません。天照大御神をはじめとする神話世界、宮中祭祀、国家の祭祀、氏族の祖先祭祀は、それぞれ重なりながらも同じものではありません。神社の記事として歴代天皇を扱う場合も、神話を史実と断定したり、逆に伝承を軽く扱ったりしないことが大切です。
伝承は伝承として、制度は制度として、陵墓は陵墓として、資料ごとの性格を分けて読むことで、初期の一覧はより静かに受け止められます。
飛鳥から奈良へ、律令国家の骨格が整う
第30代敏達天皇、第31代用明天皇、第32代崇峻天皇を経て、第33代推古天皇の時代に入ると、飛鳥時代の政治と文化が見えやすくなります。
第34代舒明天皇、第35代皇極天皇、第36代孝徳天皇、第37代斉明天皇、第38代天智天皇、第39代弘文天皇、第40代天武天皇、第41代持統天皇と進む時期は、律令国家への歩みが大きく動く時代です。
皇極天皇と斉明天皇、孝謙天皇と称徳天皇のように、同じ御方が別の代として数えられる重祚も、一覧を読む上で大切なポイントです。
第42代文武天皇、第43代元明天皇、第44代元正天皇、第45代聖武天皇、第46代孝謙天皇、第47代淳仁天皇、第48代称徳天皇、第49代光仁天皇へと続く奈良時代は、平城京、律令、国分寺、東大寺、正倉院、国史編纂など、日本文化の基礎を知る上で欠かせません。
国立公文書館の展示解説が示すように、古代国家は法典整備とあわせて国史の編修にも力を注ぎました。歴代天皇の順番は、そのまま律令国家の形成と文化事業の流れを読む手がかりになります。
第50代桓武天皇は、平安京遷都につながる重要な節目です。奈良時代までの一覧を一続きで見ると、神話的な始まりから、古墳時代、飛鳥、奈良を経て、都と制度が整えられていく大きな動きが見えます。
ここで無理に細かな年号を覚えるより、神武天皇から桓武天皇までを、伝承、王権、律令、都という四つの言葉でつかむと、次の平安時代へ自然につながります。
奈良時代を確認するときは、女性天皇の御代が続く点にも目が向きます。推古天皇、皇極天皇、斉明天皇、持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇、称徳天皇は、歴代一覧を読む上で重要な節目です。
ただし、この事実を現代の制度論へすぐ結び付けるのではなく、当時の皇位継承、血統、政治状況、律令国家の形成を分けて見る必要があります。歴史上の御方を、現在の議論を説明するためだけの材料にしない姿勢が大切です。
古代の節目を覚えるときは、推古天皇、天智天皇、天武天皇、持統天皇、聖武天皇、桓武天皇のように、制度や都の変化と結び付く御名から押さえると無理がありません。全員を横並びにするより、歴史の変化が見える御方を先に置くと、前後の流れも自然に思い出しやすくなります。
奈良時代までの一覧を一続きで見ると、神話的な始まりから、古墳時代、飛鳥、奈良を経て、都と制度が整えられていく大きな動きが見えます。
第3章 平安時代から中世までの歴代天皇

平安京と宮廷文化の長い時間
第50代桓武天皇から始まる平安時代は、歴代天皇一覧の中でも長い厚みを持つ時代です。
第51代平城天皇、第52代嵯峨天皇、第53代淳和天皇、第54代仁明天皇、第55代文徳天皇、第56代清和天皇、第57代陽成天皇、第58代光孝天皇、第59代宇多天皇、第60代醍醐天皇、第61代朱雀天皇、第62代村上天皇と続き、律令政治の形が変わりながら、宮廷文化が豊かに育っていきます。
神社参拝の基本作法を先に確認したい方は、書き置き御朱印とは?いただき方と御朱印帳への貼り方・保管方法もあわせて読むと、この記事で紹介した本の内容を実際の参拝に結びつけやすくなります。
中世の複雑さは、参拝後に境内の空気を思い返す記憶のように、急がず何度か見直すことで輪郭が整います。
この時代を見るときは、天皇の御代だけでなく、摂政、関白、外戚、院政、荘園といった政治の仕組みを並べて考える必要があります。
第63代冷泉天皇、第64代円融天皇、第65代花山天皇、第66代一条天皇、第67代三条天皇、第68代後一条天皇、第69代後朱雀天皇、第70代後冷泉天皇のころには、藤原氏を中心とする摂関政治が大きな意味を持ちます。
和歌、物語、仏教、美術、年中行事も、この時代の皇室と宮廷を理解する重要な手がかりです。
第71代後三条天皇、第72代白河天皇、第73代堀河天皇、第74代鳥羽天皇、第75代崇徳天皇、第76代近衛天皇、第77代後白河天皇へ進むと、院政と武士の台頭が見えてきます。とくに白河天皇以降は、譲位した上皇が政治に大きな影響を及ぼす院政の時代として知られます。
歴代天皇一覧をただ上から下へ読むだけでは、この政治の重なりが見えにくいため、在位している天皇と院の動きを分けて見ると理解しやすくなります。
平安時代の一覧で気を付けたいのは、天皇の在位だけで政治が完結していたわけではない点です。幼少で即位する例、摂政や関白の補佐、譲位後の院による政治、皇后や女院の存在、寺社勢力との関係など、宮廷社会には多くの層がありました。
たとえば一条天皇の時代を読むなら、藤原道長や文学文化の広がりを合わせて見ると、単なる代数以上の意味が見えてきます。白河天皇以降を読むなら、在位中の天皇と上皇の動きが重なるため、年表を一行で理解しようとしない方が正確です。
中世に入ると、武家政権の成立によって朝廷の役割も変わります。鎌倉幕府、承久の乱、皇統の分立、南北朝の対立、室町幕府との関係は、歴代天皇一覧に深い影を落とします。ただし、ここでも対立の構図だけを強調すると、皇室の伝統や儀礼の継承が見えにくくなります。
厳しい政治状況の中でも、即位礼、年中行事、和歌、古典、祭祀が守られたことを合わせて見ると、中世の一覧は動乱だけでなく継承の歴史として読めます。
鎌倉、南北朝、室町の複雑さを落ち着いて見る
第78代二条天皇、第79代六条天皇、第80代高倉天皇、第81代安徳天皇、第82代後鳥羽天皇、第83代土御門天皇、第84代順徳天皇、第85代仲恭天皇、第86代後堀河天皇、第87代四条天皇の時代は、源平の争乱、鎌倉幕府の成立、承久の乱などと重なります。
ここからは朝廷と武家政権の関係を抜きにして一覧を読むことはできません。天皇の御名と同時に、幕府、院、摂関家、寺社勢力がどのように関わったかを見る必要があります。
第88代後嵯峨天皇、第89代後深草天皇、第90代亀山天皇、第91代後宇多天皇、第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇、第94代後二条天皇、第95代花園天皇を経て、鎌倉後期には皇統が二つの流れに分かれていく問題が生じます。この流れは、のちの南北朝期を理解する前提になります。
第96代後醍醐天皇は建武の新政と南北朝の始まりに深く関わる御方で、歴代一覧の中でも大きな転換点です。
南北朝期は、歴代天皇一覧で最も慎重に読みたい箇所の一つです。第97代後村上天皇、第98代長慶天皇、第99代後亀山天皇は南朝の流れに置かれ、北朝にも光厳天皇、光明天皇、崇光天皇、後光厳天皇、後円融天皇などがいました。
現在の一般的な歴代天皇一覧では南朝の代数を正統の流れとして数えますが、宮中祭祀や陵墓、史料の扱いでは北朝の天皇も敬意をもって扱われます。ここを単純な勝敗や優劣で説明しないことが、皇室の歴史を丁寧に読む上で重要です。
第100代後小松天皇は南北朝合一後の時代につながります。
第101代称光天皇、第102代後花園天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇へと進む室町から戦国期は、朝廷の財政的困難や儀礼の継承、古典文化の保存が大きなテーマになります。
華やかな宮廷文化だけでなく、厳しい時代に儀礼と学問を守り続けた面にも目を向けたいところです。
北朝の御方を確認するときは、歴代代数に入るかどうかだけで判断しないことも大切です。京都で即位した北朝の天皇は、政治史、文化史、陵墓、宮中祭祀の文脈で重要に扱われます。現在の一覧で南朝の代数を採ることと、北朝の歴史的存在を軽く扱うことは別です。
中世の皇統を学ぶときは、南朝、北朝、幕府、寺社、地方武士の関係を一つずつ整理し、断定的な言葉よりも資料ごとの説明を優先すると、複雑な時代を無理なく読めます。
中世の御名は、院号に後の字が付く例が多く、似た響きが続きます。後鳥羽天皇、後嵯峨天皇、後醍醐天皇、後小松天皇のように、時代の位置と一緒に覚えると混乱を減らせます。名前の似ている御方ほど、幕府や南北朝の出来事と組み合わせて確認するのが実用的です。
南北朝期は、歴代天皇一覧で最も慎重に読みたい箇所の一つです。
第4章 近世から近代へ続く歴代天皇

江戸時代の朝廷と文化の継承
第107代後陽成天皇から第108代後水尾天皇へ続く時代は、戦国の終わりと江戸幕府の成立に重なります。
第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇へと続く近世の一覧は、武家政権のもとで朝廷が儀礼、和歌、学問、祭祀を守り続けた時代として読むことができます。
神社参拝の基本作法を先に確認したい方は、御朱印帳とは?意味と由来をやさしく解説|神社参拝がもっと楽しくなる一冊もあわせて読むと、この記事で紹介した本の内容を実際の参拝に結びつけやすくなります。
近現代の制度を読むときも、生活の中で公的な言葉を確かめる手触りを大切にすると、歴史と現在の距離が見えやすくなります。
江戸時代の天皇は、政治権力の中心というよりも、朝廷文化と伝統儀礼を維持する存在として大きな意味を持ちました。第117代後桜町天皇は現在までのところ最後の女性天皇として知られますが、この記事の主題は女性天皇の制度論ではなく、歴代一覧の流れの中で位置を確認することです。
特定の御方を現代の論争の材料として扱うのではなく、当時の制度、家系、政治環境を踏まえて見る姿勢が大切です。
第119代光格天皇は、近世後期の朝廷復興や儀礼再興を考える上で重要です。光格天皇から第120代仁孝天皇、第121代孝明天皇へと続く流れは、幕末の政治情勢と深く関わります。
宮内庁書陵部の史料目録には、神武天皇から後土御門天皇までを扱う皇代略のような資料もあり、歴代の御名や系譜がどのように記録され、受け継がれてきたかを考える手がかりになります。歴代一覧は現代のウェブ表だけでなく、古い写本や記録の積み重ねによって支えられています。
明治以降は制度と社会の変化を分けて読む
第122代明治天皇、第123代大正天皇、第124代昭和天皇、第125代上皇陛下、第126代現在の天皇陛下へ進むと、歴代一覧は現代史と直接つながります。明治時代には近代国家の制度が整えられ、皇室をめぐる法令や儀礼も再編されました。
大正、昭和を経て、戦後には日本国憲法のもとで象徴としての天皇のあり方が定められます。ここでは、戦前と戦後の制度を同じ言葉でまとめないことが重要です。
宮内庁の制度解説では、天皇は日本国憲法に基づき、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴と説明されています。また、国事行為は内閣の助言と承認に基づくものとして整理されています。
歴代天皇一覧の最後の部分を読むときは、古代や中世の天皇と、現代の象徴としての天皇陛下の位置づけを混同しないようにしましょう。同じ皇統の流れの中にあっても、政治制度、社会、法令の枠組みは時代ごとに異なります。
第125代については、退位後の現在の公式表記では上皇陛下とされます。第126代の天皇陛下は令和元年5月1日にご即位になりました。歴代一覧では便宜上、在位時の称号や代数で整理されますが、現在の皇室の方々を指すときは宮内庁の公式表記に沿った敬称を用いることが大切です。
過去の歴史を学ぶ記事であっても、現在の御方を軽い略称や話題消費の言葉で扱わないことは、読み手の信頼にも関わります。
近代以降を読むときは、近世までの朝廷文化の継承と、近代国家の制度整備を分けて見ることが欠かせません。明治以降は、政治制度、教育、軍制、外交、祭祀、法令が大きく再編されました。
歴代天皇一覧では、第122代明治天皇から現代までが短い行数で並びますが、この部分は社会の変化が非常に大きい時代です。したがって、近代以前の天皇のあり方、明治憲法下のあり方、戦後の日本国憲法下のあり方を同じ説明でまとめないようにします。
昭和天皇の時代は、戦前、戦中、戦後を含む長い御代として、特に慎重に読む必要があります。宮内庁の略歴や制度解説を確認しながら、戦後に日本国憲法のもとで象徴としての位置づけが定められたことを分けて理解します。
第125代の上皇陛下については、平成の時代の歩みと退位後の現在の公式表記を分け、第126代の天皇陛下については、令和元年5月1日のご即位と現在のご活動を宮内庁の公式情報で確認します。近現代ほど、最新の公式表記と歴史上の表記の使い分けが大切です。
近現代の五代は、明治、大正、昭和、平成、令和という元号の印象が強いため、代数と元号を一体で覚えやすい部分です。ただし、元号と天皇の御代を単純に同じ意味として扱うのではなく、それぞれの時代に制度や社会がどう変わったかを確認します。
とくに戦後は、象徴としての位置づけを公式資料で読むことが大切です。
第122代明治天皇、第123代大正天皇、第124代昭和天皇、第125代上皇陛下、第126代現在の天皇陛下へ進むと、歴代一覧は現代史と直接つながります。
第5章 歴代天皇一覧を手元で確認する読み方

時代別の一覧で全体をつかむ
最後に、歴代天皇を時代別にまとめて確認します。
古代初期から飛鳥までは、第1代神武天皇、第2代綏靖天皇、第3代安寧天皇、第4代懿徳天皇、第5代孝昭天皇、第6代孝安天皇、第7代孝霊天皇、第8代孝元天皇、第9代開化天皇、第10代崇神天皇、第11代垂仁天皇、第12代景行天皇、第13代成務天皇、第14代仲哀天皇、第15代応神天皇、第16代仁徳天皇、第17代履中天皇、第18代反正天皇、第19代允恭天皇、第20代安康天皇、第21代雄略天皇、第22代清寧天皇、第23代顕宗天皇、第24代仁賢天皇、第25代武烈天皇、第26代継体天皇、第27代安閑天皇、第28代宣化天皇、第29代欽明天皇、第30代敏達天皇、第31代用明天皇、第32代崇峻天皇、第33代推古天皇です。
神社参拝の基本作法を先に確認したい方は、神社参拝は何時まで?午前中が良い理由と午後・夜が「だめ」と言われる真相もあわせて読むと、この記事で紹介した本の内容を実際の参拝に結びつけやすくなります。
飛鳥後半から奈良、平安前期は、第34代舒明天皇、第35代皇極天皇、第36代孝徳天皇、第37代斉明天皇、第38代天智天皇、第39代弘文天皇、第40代天武天皇、第41代持統天皇、第42代文武天皇、第43代元明天皇、第44代元正天皇、第45代聖武天皇、第46代孝謙天皇、第47代淳仁天皇、第48代称徳天皇、第49代光仁天皇、第50代桓武天皇、第51代平城天皇、第52代嵯峨天皇、第53代淳和天皇、第54代仁明天皇、第55代文徳天皇、第56代清和天皇、第57代陽成天皇、第58代光孝天皇、第59代宇多天皇、第60代醍醐天皇、第61代朱雀天皇、第62代村上天皇です。
平安中後期から鎌倉前期は、第63代冷泉天皇、第64代円融天皇、第65代花山天皇、第66代一条天皇、第67代三条天皇、第68代後一条天皇、第69代後朱雀天皇、第70代後冷泉天皇、第71代後三条天皇、第72代白河天皇、第73代堀河天皇、第74代鳥羽天皇、第75代崇徳天皇、第76代近衛天皇、第77代後白河天皇、第78代二条天皇、第79代六条天皇、第80代高倉天皇、第81代安徳天皇、第82代後鳥羽天皇、第83代土御門天皇、第84代順徳天皇、第85代仲恭天皇、第86代後堀河天皇、第87代四条天皇です。
鎌倉後期から南北朝、室町、戦国期は、第88代後嵯峨天皇、第89代後深草天皇、第90代亀山天皇、第91代後宇多天皇、第92代伏見天皇、第93代後伏見天皇、第94代後二条天皇、第95代花園天皇、第96代後醍醐天皇、第97代後村上天皇、第98代長慶天皇、第99代後亀山天皇、第100代後小松天皇、第101代称光天皇、第102代後花園天皇、第103代後土御門天皇、第104代後柏原天皇、第105代後奈良天皇、第106代正親町天皇、第107代後陽成天皇です。
江戸時代から現代までは、第108代後水尾天皇、第109代明正天皇、第110代後光明天皇、第111代後西天皇、第112代霊元天皇、第113代東山天皇、第114代中御門天皇、第115代桜町天皇、第116代桃園天皇、第117代後桜町天皇、第118代後桃園天皇、第119代光格天皇、第120代仁孝天皇、第121代孝明天皇、第122代明治天皇、第123代大正天皇、第124代昭和天皇、第125代上皇陛下、第126代現在の天皇陛下です。
これで、初代から現在までの大きな順番を一続きで確認できます。
一覧を手元で使うなら、自分用の小さな表を作る方法もあります。列は、代数、天皇名、時代、覚えておきたい節目、確認した資料の四つか五つで十分です。最初から在位年や細かな事績をすべて入れると続かないため、まずは時代区分と代表的な出来事だけを置きます。
後から宮内庁の陵墓案内で陵名を足す、e-Govで制度に関わる言葉を確認する、書陵部の目録で史料名を加える、という順に育てると、一覧が自分の学びに合った道具になります。
特に神社や陵墓への参拝と結び付ける場合は、訪問先の由緒を先に読み、そこで関係する御方だけを深く調べるのがおすすめです。地名、陵名、祭神、社伝、近隣の史跡を一緒に見ると、一覧の一行が実際の場所と結び付きます。
歴代天皇一覧は遠い歴史を並べた表であると同時に、今も各地の土地、祭祀、文化財、年中行事の中に痕跡を残す案内図でもあります。
資料で確かめ、参拝や学びにつなげる
一覧を確認した後は、宮内庁の歴代天皇陵案内で陵墓を調べる、宮内庁書陵部の目録で史料名を探す、e-Gov法令検索で現在の制度を確認する、国立公文書館の展示で六国史や古典資料の位置づけを見る、という順番がおすすめです。
インターネット上には便利な一覧が多くありますが、代数、御名、在位年、陵墓名、現行制度を一つのページだけで断定せず、複数の資料を見比べると誤解が減ります。
神社や陵墓を訪れるときも、歴代天皇一覧は案内板を読む助けになります。たとえば奈良の神武天皇陵、京都の泉涌寺周辺、東京の武蔵陵墓地など、場所ごとに時代の重なりがあります。ただし、陵墓は観光地である前に、静かに敬意をもって訪れる場所です。
宮内庁が示す参拝時の留意事項を確認し、写真撮影や立入りの可否、参拝可能な日時を守ることが大切です。
参道を歩く前に一覧を一行だけ見返すと、足元の土地と名前の記憶が結び付きます。その小さな気づきを持ち帰ることが、次の学びを静かに続ける助けになります。
この記事の一覧は、まず全体をつかむための入口です。詳しく学ぶときは、神話と史実、史料と解釈、過去の制度と現行法を分けて読む姿勢を忘れないようにしましょう。歴代天皇の順番をたどることは、日本の歴史を一直線に単純化することではありません。
むしろ、長い時間の中で都、政治、祭祀、文化、法制度が変わりながらも、皇統が受け継がれてきた歩みを、丁寧に確かめる作業です。今日の一覧確認をきっかけに、次は一つの時代、一つの陵墓、一つの史料へと視線を深めていくと、名前の列が静かな学びの道筋に変わっていきます。
FAQ
現在の天皇陛下は何代目にあたりますか?
宮内庁のよくある質問では、現在の天皇陛下は126代目の天皇と説明されています。歴代天皇一覧では、初代神武天皇から第126代の現在の天皇陛下までを一続きの流れとして確認します。
歴代天皇陵の数が126ではないのはなぜですか?
宮内庁の歴代天皇陵案内は、宮内庁が管理する歴代天皇陵を案内するページです。代数、御方の数、陵墓の管理対象は同じ数え方ではないため、分けて確認します。
南北朝時代の天皇はどう読めばよいですか?
現在の一般的な歴代天皇一覧では南朝の流れを代数として数えます。ただし北朝の天皇も歴史上重要であり、宮中祭祀や陵墓の扱いでは敬意をもって確認する必要があります。単純な勝敗や優劣で説明しないことが大切です。
歴代天皇一覧を学ぶときの一次資料は何ですか?
現代の制度はe-Gov法令検索の皇室典範や宮内庁の制度解説で確認します。陵墓は宮内庁の歴代天皇陵案内、史料の存在は宮内庁書陵部の目録、古代の国史編纂は国立公文書館の展示解説などを手がかりにできます。
歴代天皇を効率よく覚えるにはどうすればよいですか?
まず初代、第33代推古天皇、第50代桓武天皇、第96代後醍醐天皇、第122代明治天皇、第126代現在の天皇陛下のような節目を押さえます。その上で、古代、奈良、平安、中世、近世、近代、戦後のまとまりに分けると理解しやすくなります。


